親方の独り言

 前回ブログより 随分日数が 経ってしまった
 
 どうも 日々走り続けていると 火急の用事優先で 更新するのも 億劫になってしまう
 
 「奏でる家」の上棟5月 「一緒の家」の完成見学会6月 「新緑の家」の上棟6月
 そして 上棟三連荘の最後「ひまわりの家」の上棟式が 明日7/26
 ようやく ちょびっとだけ 時間が取れる様に なって来た
 
 毎年 この梅雨の前後を目処に 新築工事を開始し
 凡そ 4月の新年度に向かい 年末~年明け前後に 新築工事を開始し
 その 合間を縫いながら リフォーム工事を こなして行くのが ここ数年の傾向で
 自分の仕事が比較的楽な 8月 9月は よさこい・年中行事を 入れている
 
 一華が家族になって フローラが家族になって(一年限定だが)
 仕事以外の 行事も増えた
 8月は 二回以上は 一華をプールに連れて行き
 8/15メモリアルゴルフ大会 8/22~8/24アジカレ韓国学生のホームステイ
 8/27~8/29フローラ旅行 8/7甦町屋提灯まつり参加&サンキデーサービス慰問
 先日は タップでデーサービス慰問
 一美の ソフトテニス遠征(出雲・北九州)に伴い 一華・フローラのお守り
 エピの家族と合同飲み会 親友のぶりんの誕生会もある
 8/17「巣籠もりの家」の本契約 9月から着工
 題意未定の新築物件 ラフプラン・資金計画
 大型全面リフォーム 二件打合せ中
 合間を縫って リフォーム工事もこなして来たが まだまだこなしきれず
 約30件の リフォーム・メンテナンス工事を積み残しながら
 それでも 新築三件の 上棟を無事に終え なんとか 一段落の感が ある
 
 「一人で やっていく事」に こだわり 仕事を 続けている
 先日 エピ(防府ルルサス二階の もうそれはもう 旨くて安くて最高のフレンチレストラン)の主人と
 一緒に飲んでいて 感じたのだが
 どうも わしが エピの主人を「職業人として好き」なのは
 職種は違えど 奴も一人で料理をこなし 提供し
 奥さん以外の人に エピの料理に 介入させたくない その思いは
 「職人」で あるから なのだろうと 思う
 わしの 内田工務店には 井上・吉松・古賀 という 棟梁三人衆が在籍していて
 棟上の時だけは 三人そろい踏みで 上棟~屋根仕舞いの工程を こなしているが
 雨の心配が無くなる「屋根仕舞い」以降は 「一緒に仕事をする」状態は まず 無い
 以前は 「お互いの仕事の仕方を見れば お互いの勉強にもなろう」と
 時々一緒の状態を 故意に作っていたのだが どうも思わしく行かない
 そもそも 「大工」それも 「棟梁」になる輩は
 自分の仕事に対して
 良い言い方であれば「こだわり」 悪い言い方であれば「我儘」な 性分の持ち主で
 もちろん 「棟梁」なので
 他の職種「基礎、足場、電気、水道、板金、屋根、塗装、左官、内装等々」に対しては
 一定の理解度もあり 寛大で 現場をスムーズに廻す能力に 長けてはいるのだが
 「同業種」に対する目線は かなり厳しく
 「おまえは そうかも 知れんが わしは こうする」
 「人が どうあれ わしは わしの仕事に対しては こうする」
 と ばっさり切ってしまう傾向があり
 だからこそ「職人」として 一本立ちしているのだろうが
 わしの 立場「親方」から すると
 「おいおい もうちょっと どうにか ならんのかいのお」と 思う所は 多々有り
 じゃけれども 「どうにもならない性」を 抱えているからこそ
 「職人」なのであろうとも思う
 
 「人が どうあれ わしは こうしたい」
 職人の一点はココなのかと わしは思っていて
 職人としてのレベルの違いはあれど 「わしなら こうする」を持つ所から
 「職人人生」は 始まって行くのだろう
 
 エピの主人も かなり苛烈な意思を持っており
 たまたま わしは エピにとっては「客」という立場でもあるので
 わしに対しては そねえ とやかく口答えは しないが
 話していると もう それは もう 「おまえも よ~やるな 我儘じゃな」という性癖が
 随所に顕れ だからこそ あの味が出せるのであろうとも 思う
 
 世間一般からすれば わしは「経営者」なんか 知らんが
 わし自身 自分を「社長」だとか「経営者」だとか 思った事は一度も無く
 「家造り全般を見渡す『親方』」という職種の職人だと思い
 なので 「職人」という目線からすると
 様々な職種(基礎、足場、電気、水道、板金、屋根、塗装、左官、内装等々)の職人の中で
 わしは「親方」という職人の一人で 同一線上に居ると思っている
 こう言うことは 各職方に言いはしないが
 きっと 日々の言動に にじみ出て
いるので 協力業者の愉快な面々も
 わしの事を 社長とは呼ばず 「内田さん」「しんちゃん」「うっちゃん」等と呼ぶのだろう
 忘年会のたんびに 酒を誰一人として注ぎに来ないのも その流れだと自覚している
 
 「うっちゃん よ~やるのお~」とは 誰も誉めてはくれない
 わしは「親方」と言う職種で その親方業を 全うするのが仕事で
 基礎屋が基礎をする様に 解体屋が解体をする様に 足場屋が足場をする様に
 塗装屋が塗装をする様に 大工が大工仕事をする様に
 親方が 皆の衆の采配・段取り・心のケアをして行くのが 親方の仕事で
 それをするのは 当たり前 であり
 職方一丸となって 一つの作品を創り上げていく その環境を造るのが わしの役目
 
 ただ その造り方が わし独特の方法で 「わし」 じゃから こうする
 人の意見も 多少は聞くが それも「作品」造りの為に 聞くのであり
 「良い作品造りの事」であれば 聞きもするが
 「お金だけ」とか「会社を大きくする為だけ」とかの 話であれば 論外の事になる
 
 わしは 「え~家」を 巡り合った人と一緒に造りたい
 それも わしの愛する「愉快な仲間達」と一緒に 「え~家」を造りたい
 随一の 職人集団で わしの軍団は ありたい
 職人集団にあこがれ 職人軍団の強化に邁進する
 そんな親方に なりたいと思っている
 
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 梅雨も明け 日々 暑いが
 今日も一日 現場でたたく 一杯水飲んで(3ℓ) 一杯汗かいて
 「え~家」を造る
 
 今日も一日 ガンバリマス
 
 写真は 上棟三連荘の最終 「ひまわりの家」
 はあ これはもう またまた 大変な 「え~家」に なってしまう
 何故かと言うと それに関るのは
 「内田工務店と愉快な仲間達」と そのやり方に賛同してくれた「建て主」が 居るから である
 完成形は もう何度も 図面上で繰り返しているので 頭の中に有る
 ここまで 作成した図面は100枚を超え 原価チェック・材料チェック・段取りも完了
 何時もの事だが 上棟までで 70%は完成している
 完成形を頭に 叩き込まないと 「内田工務店の造る家」は 成り立たない
 骨組み・空間を そのまま表現する 「わしのやり方」が ここに ある

 
 
 

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