人の想い

10月に入ってもう二週間経ち 段々 秋めいて来た

怒涛の様に 毎日が過ぎ

「心の家」大工工事 ほぼ終了 内装仕上げ・外装仕上げに突入

12月の 「完全予約制見学会」には 何とか間に合う感じまで仕上がった

棟上げをしたのが 7/27だったので

31坪の家で 二人がかり(井上棟梁&鈴木大工)で 丸々 三か月以上かかった事になる

通常のハウスメーカー・大手工務店の三倍 地場小規模工務店の1.5倍の手間がかかっている

自分が 勉強しに行っている 全国の工務店の平均的な工期に比べても

この「大工手間」と言う所は 全国でも一番手間をかけている結果が出ていて

全国大工平均単価の約二倍が 今の内田工務店の現状で

だからと言って ここの所を絞ってコストダウンする意思は 今までも無かったし

これからも しないと思う

 

わしは 神様は信じていないが 「人の想い」という形の無い物は信じていて

「嫌じゃなあ 逃げ出したいなあ 金の為・家族の為に しょうがないなあ~」と

思いながら仕事をした結果は その「想い」は 「造った物」に 乗り移ると信じていて

「早よせえ 早よせえ この金額内でやれ」と せかして造った物は

じぇったいに 「ええ物には ならない」 と信じていて

何度も言う様だが わしは わしの手掛ける工事は

新築であれ リフォームであれ どんな小さな工事でも

自分達(内田工務店と愉快な仲間達)の 作品だと思っており

確かに コストダウンは必要だし 工期の短縮は利益に繋がるから良い事なのだろうが

それを 執拗に追求していくのは どんなもんじゃろうかと 思っている

「馴れ合い」に ならない程度には 現場に「楽しさ」は 必要だし

わしらあは 「職」と言う 技術を持って この世に関わっており

その「技術」を 最大限発揮するには ある程度の余裕が いるんじゃないかと思う

どこまで行っても言い訳に 過ぎないが 「想い」を大事にして工事するのが

わしの「癖」だし「性根」であるので

わしが わしである限り 変わらんのじゃろうと思う

「心の家」は必らず すんばらしく「良い家」になる

わしにしろ 担当棟梁の井上さんにしろ 補助の鈴木大工さんにしろ

基礎屋の白井さん 足場屋の町田君 プレカットの中嶋さん・明瀬さん

建材屋の木村君 木材屋の坂本さん 屋根屋の玉ちゃん 板金屋の大ちゃん

左官屋の中尾君 塗装屋の大村君 白アリ屋の江藤さん サッシ屋の浜野さん

電気屋の植垣君 水道屋のアニキ河本 関わる人間全てが

わしと 「想い」を共有し 巡り合った人(=御施主さん)の為の家を造って行く

「悪い家」に なるはずが無い

じぇったいに 良い家になる

 

来週は「葦船の家」の上棟 担当は古賀棟梁 来年3月の完成に向け

これから 自分達の「魂」「想い」を 注ぎ込んで行く

 

「集いの家」中々 土地の決済が下りず 年内着工出来るか微妙

 

「渾身の家」実施設計中 基本図面で聞き取りの上

二回しかラフプランを出さなかったのは初めてで

ほぼ「自分の考え」と「施主の考え」が 合致してしまった

理由は分かっているのだが この「渾身の家」については

また いつかの機会に 詳しく書く事になると思う

 

新築が始まるまでの期間を縫いながら

「秋穂西天田のT邸大改装工事」「小郡のS邸改装工事」

「大内御堀のI邸改装工事

他 細々リフォーム4~5件を年内のに行う予定

今年 平成28年に入って 既に40件余りのリフォーム工事をした

ありがたい事に 一度リフォームさせて貰った方は

事ある毎に 又 別の個所のリフォームを 頼んで頂くケースが9割を超え

毎年毎年 リフォーム件数は微妙に増えて行く

 

縁があり 現在「秋穂西天田の大改修」を工事させて貰っている

正直 取り壊して 小さな家を 造った方が 合理的なのだけれど

そこで育った Tさんの奥さんの「想い」は 分かるので

約半年に渡る 大改修工事を 決行している

築100年の住宅は 至る所が悲鳴を あげていて

取替場所は 多岐に渡る

屋根の解体から始めて まだ屋根が完成しない

中々に 取り組みがいの有る仕事で

自分の持っている経験と知識と 各職方衆の経験と知識を 寄り集めて

きっちりした仕事に 纏めて行く

 

DSCF6213

昔ながらの 素焼きの土乗せ瓦を 下地の母屋・垂木全て取替

DSCF6271まだまだ 完成せん 終わらん

柱が 最大6cm傾いており 根元が腐った柱は取り替えており

既に10本程度の柱は取替 母屋・梁も腐っている物は交換

なかなか 前に進ませてくれん

先週までは 吉松・田村・古賀・零の4人を ずっと投入

明日からは 吉松・田村・井上・鈴木の4人態勢で 10月中の 屋根完成を目指している

何とも 「挑みがいの有る建物」で 工事的には楽しい毎日である

また 明日も 頑張ろう

 

年末の 「内田工務店IN秋芳ロイヤル 大忘年会」に向けて

カウントダウンが 始まった

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次