天文台の或る家

家を新築して8年がたちます。実家にもどることができたことがきっかけです。その際、夢であった天体ドームを載せたいことや、既存の家と連結することなど、特殊な条件を満たす必要があったため、建築士を探していました。

いとこに相談したところ、知り合いの内田さんを紹介してもらいました。最初に希望を述べさせてもらったところ、3~4種類のプランを持ってきてもらいました。その中から選び、納屋を解体し、建築がスタートしました。

まず、驚いたのが基礎の鉄筋の多さです。壁も丈夫な工法で、断熱材もふんだんにいれてありました。壁掛けテレビを取り付けに来た電気屋さんから、「こんなにすきまのない壁は見たことがない。」と言われました。表面からは見えないが大事なところはしっかりとした作りになっていました。

その効果は、長く住んでみて分かります。冬、雪深く寒い地域ですが、12畳の空間がファンヒーターひとつで、十分な暖かさとなります。雪も2mまで耐えられる作りだそうです。2重窓のおかげもあって、夏もエアコンが十分に機能します。

7.28の水害では、既存部分は全部が床上浸水でしたが、新築部分は、床下浸水もなく、全く被害はありませんでした。水圧の関係で浸水しない構造になっていたということは後から聞きました。

新築、それから、床上浸水時のリフォームを担当していただいた棟梁は、吉松さんです。いつも「ちょっとでも指示と違っとったら全部やり直しじゃけ一、気が抜けん」と言いながら、丁寧な仕事をしていただきました。また、私のちょっとした質問にも気さくに答えていただきました。寒い時期には、震えながら大変でしたね。紙面を借りてお礼申し上げます。

冒頭にも書いたように、新築して8年になりますが、木の家は、住んでいて飽きがきません。また、今も建具の鍵が閉まらなくなった等のちょっとしたことにも丁寧に対応してもらえます。内田工務店さんは、メンテナンス、サポートがしっかりしており、長いおつきあいができる業者です。これからもよろしくお願いします。

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